医療福祉相談室総合には15名の社会福祉士(医療ソーシャルワーカー)が在籍しており、社会保障制度や相談援助技術などのテーマに沿って、部署内で定期的に勉強会を行っています。

今回は「ソリューション・フォーカスト・アプローチ(SFA)」という相談技法について学びました。
SFAは「解決志向アプローチ」と訳され、相談者が本来持っている強みや資源を活かして、目標や理想・ゴールなどの解決イメージに向かって問題を解決していく技法です。

SFAの3つの原則は、次の通りです。
① うまくいっているならそのまま続ける
② うまくいっていないことは止めてなにか違う行動を起こす
③ うまくいくまで、いろんな行動を試してみる

例えば、「人と話すときに緊張する」というケースの場合、なぜ緊張するのかという原因を探るより、「緊張せずにうまく話せたとき」という例外を探します。「どうして緊張しなかったのか?」「何が役立ったのか?」と、うまくいったときのことを探っていきます。相談者に自分がうまくやれている状況を理解・評価してもらうことが重要となります。

勉強会を通して、患者さまの退院後の生活を見据えた支援を行う上で、課題や問題点のみに着目するのではなく、強みとなる部分にも注目することが大切であると改めて学ぶことができました。
学びの場を日々の業務に生かしていきたいと思います。

医療福祉総合相談室

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