秋も深まる11月となりましたが、今回は少し前の8月に開催された、
イブニングリハビリテーションの特別イベント「手持ち花火大会」の
様子をご紹介いたします。

初めての試みのため、近隣への配慮や火気の取り扱い方法、必要物品の選定、
当日の配置や進行など、早い段階から綿密に準備と話し合いを重ねてまいりました。
最も大きな懸念は、患者さまの火傷です。さまざまな方法を検討する中で、
「煙の少ない低温花火」に出会うことができました。
車椅子の患者さまが安心して楽しめるように、花火の持ち手を延長したり、
防火シートをひざ掛けのように使用したりと、安全面にも十分に配慮いたしました。

当日は、日が暮れた正面玄関前に患者さまとスタッフが集まり、
みんなワクワクを隠せない様子でした。
低温花火とはいえ、暗闇での輝きは想像以上で、
その光が患者さまの笑顔をやさしく照らしていました。
中には立ち上がって花火を楽しまれる患者さまもおり、
スタッフがそっと介助しながら、みんなで夏の夜を満喫しました。

「(花火をすること自体)何十年ぶりかな?」
「入院中に花火ができるなんて思わなかった!」「明日からまた頑張れる!」など、
うれしいお声をたくさんいただき、スタッフも思わず胸が熱くなりました。
スタッフからは「患者さまが見たことのない笑顔だった!」「恒例行事にしよう!」と
いった声も上がり、開催して本当によかったと感じています。
事故もなく、みんなが安心して楽しめたことを心からうれしく思います。
そして患者さまの夏の思い出づくりのお手伝いができたことを、
とても誇らしく感じました。

来年の夏は、より多くの患者さまにご参加いただき、
安心安全で笑顔あふれる時間となるよう、さらに工夫を重ねてまいります。
このひとときが皆さまの心に残り、リハビリへの励みとなれば幸いです。

レクリエーション委員会

 

 

原宿リハビリテーション病院